体育の授業で肌着禁止?

こんにちは、あゆかです。テレビで放送されたことでかなりヒートアップしていますね。

 

私は一時期教育関係にいたので指導にも入りましたが、むしろ「素肌にシャツ一枚で過ごそうとする生徒にどうやって肌着を着せるか」で頭を悩ませていました。

 

だから今回のニュースは変なのです。

 

肌着禁止の理由:風邪をひくから

「汗を吸った肌着をそのまま着ていると風邪をひくから」ということが理由だそうですが、では運動着のシャツがそんなに吸水性がいいかと言ったらちょっと疑問です。

 

しかも汗や皮脂が直接つくのでシャツが汚れやすくなりますし、わきの汗を気にするお子さんにとってはかなりの苦痛ではないかと思います。

 

そもそも保育園でさえも「汗をかいたら服を着替えましょう」と呼びかけているので、なぜ小学生にこんな謎ルールが通用しているのかわかりません。

 

家庭科被服の授業でも、何枚か服の層を作ることで快適に過ごすことができると教わったのですが、どういう意図でこんな指導をしているのか不思議です。

肌着禁止の理由:肌の鍛錬

これが一番不明です。そんなに鍛錬をしたければ、半袖で乾布摩擦をすればいいのではないでしょうか。

 

しかも一番問題なのは「男性教師が肌着の着用について決定権を持っていること」です。

 

30年前もそれなりに校則は厳しかったですが、「短いブルマーは廃止してひざ丈のズボンにする」などいろいろ改革がされていました。

 

校則の問題点

小学校の校則の問題点としては、「ある先生によっていきなり禁止事項が追加される」と言うことではないでしょうか。

 

中学校、高校では生徒手帳に規則がすべて書かれていますし、不満があれば生徒会から変更の申請を出すことができます。

 

でも小学校は明文化されたルールがないので(私が知らないだけかもしれませんが)、児童が自分なりにルールを理解することになります(それがルールの押し付けや決めつけになり、いじめの原因になったりもするんですけどね)

 

もしかすると「○○さんの下着がぼろい」とか「ヘン」だとか言って、からかうようなことがあったのかもしれません。それに対して、「もう問題が起きないように、肌着の着用自体を禁止」することになったのかな~と思います。

 

何はともあれ、小学校でもあるていど校則を明文化するような流れになるといいですね。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

指導の仕方や理由は、どこをどうみても納得がいきませんし、まったくもって意味不明です。

 

でもそうした規則ができた理由はなんなのか、経緯も合わせてきっちり説明することでトラブルは防げたはずです。

 

昔のように「教師の言うことは絶対だ」といって従える時代は終わりました。納得できないことには「どうしてですか」と問われる時代になったのです。

 

だから学校も、ある日急にルールを追加するのでなく、ルールを明文化して理由をきちんと説明できるようにする必要がありますね。