これまでは再放送メイン
当然と言えば当然ですが、これまでは一通り放送して一巡するとまた再放送となりました。 テレビをつけて「これ、前に見たことある」というシリーズは結構ありましたし、結末をだいたい覚えているくらいには見ています。
子供向けの推理ものって、ある程度「今明らかになっていることから、真実を目指して考えていく」という行動が必要になります。 推理ものの古典だと、読み手もそれなりに化学知識があること、描写から今どんな場面なのかわかりますよね。
子供向けはそうした難しすぎるトリックはあまり使えないこと、それでいて手掛かりが示されていて子供がいろいろ考えられる。 それができるのが本作品の魅力なんです。
たとえば怪しい場面が出てきたときは毎回おしりたんていの顔がドアップになって「ふーむ」と言います。 で、後の謎解きでおしりたんていが疑問を持った場面を次々とピックアップしながら「こういうところが不自然ですよ」と推理していくんですね。
それを繰り返していると、子供も注意してみるようになるので「今ふーむ、って言った」とか気づくんですよ。 小さな変化に着目することの大切さがわかる。だからEテレに採用されたんだと思います。
おしりたんていのよさ
見た目がお尻みたいな顔で、おなら、と言うかすごいにおいのガスを吹き付ける主人公なんて言ったら、「絶対下品なアニメだ」と考えるでしょう。 そういう批判が来ないように、キャラクターはめちゃくちゃ真面目に作られているんです。
一昔前の紳士が着ていそうなゴルフウェアっぽい服装に、丁寧な受け答え。とにかくこのアニメのありがたいところは 「子供に使わせたくない、汚い言い回しが一切出てこない」ということです。
一時期版権の切れたディズニーアニメを子供に見せていましたが、とにかく言葉づかいがひどくて驚いたものです。 「老いぼれ」なんて言葉を子供が覚えて日常で口走るので、親もヒヤヒヤするんですよ。 シンデレラなども一見キラキラしていてよさそうですが、ドリゼラとアナスタシアの言葉づかいに性格の悪さがにじみ出まくっていて見ている親の方がメンタルやられそうになるくらいです。
でもおしりたんていはそうした汚い言葉が出てこないので、親としてもほっとするんですよ。 日本のバトルアニメも言葉づかいがひどい物や暴力描写が出てきますが、基本的に強者同士の戦いだとわかっているので「絶対に主人公は勝つ」と思ってみているからまだ気が楽。
これがディズニーだと、「明らかに有利な立場にいる強者が、不利な立場にいる弱者をメッタメタにする」という構図が多いですよね。ディズニーとしては試練として描いているのですが、 状況がリアルすぎるのと投げつける言葉が生々しすぎて聴いている側としてはしんどいもの。
だから、ちょっとお下品な気もするけどメンタルをやられなくて済むからおしりたんていを見るという選択肢を取るのです。
まとめ
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。 おしりたんていを子供に見せる理由についてお話ししました。
推理するって日常ではぜったいやりませんが、お話し形式で実演してくれるとコツもわかりますよね。 「〇色のおしりを探せ」も、画面を注意深く見るようになるので、なかなかいいと思ってます。 (そのかわり推理はうわのそらですが)
言葉づかいも含めて、安心して見せられるアニメです。